クリニック通信

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犬・猫のつらい嘔吐、下痢

皆さん、ご自分のワンちゃん、ねこちゃんの排泄物を毎日チェックしていますか?
今回は犬と猫の嘔吐・下痢についてお話しします。
ワンちゃん、ねこちゃんは夏になると、嘔吐や下痢の症状を起こすことが多くなります。なぜかというと暑さのために体調を崩しやすくなったり、食べ物が腐敗しやすくなったりするからです。

 

根本の原因としては、ウイルス、細菌、寄生虫、アレルギーなどが多くみられます。慢性腸炎や腫瘍、異物が原因で嘔吐や下痢をすることもあります。
診察の時に飼い主さんとの問診で嘔吐や下痢の原因がわかることもあるので、便をした時、吐いた時の状況をよく観察しメモなどを取っておくと良いでしよう。

小腸性の下痢は排便回数・量が増加し、小腸から出血すると黒色便となってしまいます。また、大腸性の下痢は排便回数の著しい増加、赤い下血がみられることもあります。

134004また、吐物には白い泡、黄色い液(胆汁)、透明な液(胃液)、消化・未消化のフード、毛玉、おもちゃ・布・プラスティックの破片などの異物等があります。万が一胃、腸から出血すると赤〜茶色の点状〜液状の吐物も見られることがあります。
来院時には吐物や糞便を持参して頂き、検査を行うことをお勧めします。

食べ過ぎた後や空腹時に吐いてしまったが、その後食事を食べて元気にしていたり、一度下痢をしただけであればあまり心配ないのかもしれません。しかし、ー日に何回も嘔吐・下痢する時や何日も症状が続く時には治療が必要になることもあります。状況によっては血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。内視鏡を使っての検査や異物除去、手術を行うこともあります(全身麻酔が必要)。
ワンちゃん、ねこちゃんが吐いたり、下痢が続くといった場合は早めに当院を受診してください。

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更新日:2014.07.01
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