クリニック通信

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混合ワクチンについて

今回は意外と知らないことも多い混合ワクチンと当院のおすすめワクチンについて簡単にお話したいと思います。

飼い主さんの中には、『よくわからないけど動物病院でワクチン接種をするように言われているからなんとなく注射している』という人も多いのではないでしょうか。

ワクチンとはいったい何なのでしょう?

簡単に言えば病気のもとになる細菌やウイルスと戦う方法を体に覚えてもらうことができるお薬です。

細菌やウイルスと戦う方法を体が覚えていれば、病気を予防したり、症状を軽くてすむように抑えることができます。

 

それでは『仔犬、仔猫の頃に接種したから、大人になったら注射しなくてもよいのでは?』と思うかもしれません。

しかし犬猫の混合ワクチンは1年で効果を失ってしまうものもあるのです。つまり、毎年のワクチン接種が必要となります。

 

混合ワクチンの中には人にも感染してしまうもの、感染率や死亡率の高い怖い病気が含まれています。

なかでも最近注目されてきているのがレプトスピラ症です。知らない人も多いと思いますが、これも人に感染してしまう怖い病気です。

 

普段、レプトスピラはねずみのいる地下にいますが、

最近多いゲリラ豪雨…台風…大雨等によって起こる冠水がレプトスピラを地上へと運んできてしまいます。

年々異常気象が増えているのと同じくレプトスピラ症も全世界でも増えてきています。

静岡県のレプトスピラ症の届出数は47都道府県中…4位なのです!これはもう他人事ではありません。

そのため当院ではレプトスピラ症の予防がしっかりできる混合ワクチンを使用しています。

 

混合ワクチンの接種は多くの病気を予防することができます。愛犬、愛猫を守るためにも毎年のワクチン接種をおすすめします。

更新日:2017.11.14
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