マダニは病気の感染源!
SFTSについて
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは・・・
最近ニュースなどで耳にする機会もあるかと思いますが、まだまだ耳慣れない言葉ですよね。
この病気はSFTSウィルスによる人獣共通感染症です。
ウィルスを保有したマダニに咬まれると、ウィルスが人、犬猫などの体内に侵入し、重症熱性血小板減少症候群が引き起こされます。
SFTSの症状は・・・
〇原因不明の発熱
〇消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛など)
〇頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫脹
〇神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)
〇紫斑、下血などの出血症状
〇咳などの呼吸器症状
潜伏期間は6日から14日程度と推定されています。
重症化すると死に至ることもあります。
SFTSに感染した犬猫からウィルスが飼い主に感染してしまう可能性も否定できず、2016年には猫に咬まれたことが原因と考えられる女性の死亡例が報告されています。
また、2020年8月には県内で初めて猫が感染し死亡した例が報告されました。
SFTSを予防するには・・・
SFTSの主な感染源であるマダニは草むら、畑、藪、畑、野山など自然界の至る所に存在します。特に草むらには多く生息しています。
そして犬猫にとって草むらは大好きな場所ですよね。
散歩の際、草むらに近づかないのが1番ですが、なかなかそれも難しいです。人の場合は長袖シャツ、長ズボンなどを着用し肌の露出をなくすことができますが、犬猫の場合はそれができません。
そこで犬猫には毎月1回のマダニの予防薬の投与をおすすめします。
お薬は錠剤、チュアブル、首の後ろにつける液体、様々なタイプがあり、それぞれの犬猫にあったタイプを相談して選ぶことができます。
マダニの怖さはSFTSだけではありません。ほかにも多くの感染症を媒介します。
そしてこれらの感染症も感染してしまった場合、重症化してしまう可能性があります。
犬猫の身を守るためにも、また飼主様自身を守るためにも是非マダニの予防を徹底しましょう。
マダニの予防について詳しくは当院にご相談ください。
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