肛門嚢炎について
今回は犬と猫の肛門嚢炎についてお話します。
みなさん「肛門腺」という言葉を聞いたことがありますか?
肛門腺は、肛門の左右にあるニオイを出す腺のことです。
この肛門腺をためる袋を肛門嚢といい、そこに炎症を起こしてしまうのが肛門嚢炎です。
肛門嚢炎になると、お尻を頻繁に気にしてかゆがったり、触られるのを嫌がったりします。
また、おしりを床にこすりつけたりなめたりして排便が困難になることもあります。
悪化すると肛門付近が赤く腫れてきて破裂することもあります。肛門嚢炎になってしまうのは小型犬や老犬が多く、
便秘やストレスからなる犬や猫もいます。
肛門嚢炎の大きな原因は肛門嚢に分泌物がたまり、詰まって細菌感染を引き起こすからと考えられます。
もし肛門嚢炎になってしまったら、分泌物をしっかり出す必要があります。
何回か肛門嚢を洗浄したり、内服薬での治療を行ったりする場合もあります。
そうなる前にシャンプーや健診の時に定期的に肛門腺を絞ってあげることが大切です。
当院で肛門腺絞りを行うこともできるのでお気軽に声をかけて下さい。
また、普段から肛門付近をよく観察してあげることも大切です。
最近よくお尻を気にしているなど心配なことがあれば当院に受診して下さい。
更新日:2018.02.20
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