膝蓋骨脱臼について
こんにちは!
今回は膝蓋骨脱臼についてのお話です。
膝蓋骨脱臼とは後肢の膝にあるお皿のような小さな骨(膝蓋骨)が正常な位置から外れた状態のことを言います。
痛みを生じることもあり、主に小型犬で多い疾患です。
原因として、生まれつきのもの(先天性)と交通事故や落下などが原因でなってしまうもの(後天性)と2パターンがあります。
症状は後肢を挙げている、後肢を引きずっているなどが代表的なものになります。
また、症状の進行具合により4段階に分類されます。
グレード1、グレード2は比較的軽度。さほど支障なく日常生活を送れます。
グレード3、グレード4は膝蓋骨が常に脱臼した状態。特にグレード4は膝蓋骨を手で押しても正常な位置に戻りません。
診断方法は触診、歩行検査、レントゲン検査になります。
症状が軽い場合は症状に応じた鎮痛剤が処方されます。症状が重い場合は外科手術が一般的です。
予防として滑らないように床の対策、足裏の毛刈り、爪切り、サプリメントでの関節ケアなどがあります。
またソファーや椅子など高いところから飛び降りないことも大切です。
骨折にもつながりますので注意してください。
さらに痩せすぎも太りすぎも病気の原因になりますのでお気を付けください!
普段と違う変化が見られましたら早めの受診をおすすめします。
更新日:2020.08.26
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