肛門嚢炎について
今回は犬と猫の肛門嚢炎についてお話します。
みなさん「肛門腺」という言葉を聞いたことがありますか?
肛門腺は、肛門の左右にあるニオイを出す腺のことです。
この肛門腺をためる袋を肛門嚢といい、そこに炎症を起こしてしまうのが肛門嚢炎です。
肛門嚢炎になると、お尻を頻繁に気にしてかゆがったり、触られるのを嫌がったりします。
また、おしりを床にこすりつけたりなめたりして排便が困難になることもあります。
悪化すると肛門付近が赤く腫れてきて破裂することもあります。肛門嚢炎になってしまうのは小型犬や老犬が多く、
便秘やストレスからなる犬や猫もいます。
肛門嚢炎の大きな原因は肛門嚢に分泌物がたまり、詰まって細菌感染を引き起こすからと考えられます。
もし肛門嚢炎になってしまったら、分泌物をしっかり出す必要があります。
何回か肛門嚢を洗浄したり、内服薬での治療を行ったりする場合もあります。
そうなる前にシャンプーや健診の時に定期的に肛門腺を絞ってあげることが大切です。
当院で肛門腺絞りを行うこともできるのでお気軽に声をかけて下さい。
また、普段から肛門付近をよく観察してあげることも大切です。
最近よくお尻を気にしているなど心配なことがあれば当院に受診して下さい。
更新日:2018.02.20
クリニック通信
- 角膜炎について
- 認知症のこと・・・
- 猫の変形性関節症について
- 虫歯について
- マイクロチップ登録制度について
- 犬や猫に与えてはいけない食べ物
- マダニは病気の感染源!
- 膝蓋骨脱臼について
- 膵炎について
- さぁ!今年も夏がやってきました!
- 犬の表在性膿皮症
- 犬の乾性角結膜炎について
- おやつシリーズ その3
- 子宮蓄膿症について
- フィラリア予防について
- 肛門嚢炎について
- 関節炎について
- 胃内異物について
- 混合ワクチンについて
- おやつシリーズその2
- 犬の外耳炎について
- おやつシリーズ その1
- 歯周病について
- SDMA
- ノミ・マダニの予防
- アレルギーについて・・・
- 犬パルボウイルス感染症について
- 白内障について
- 椎間板ヘルニアについて
- 避妊、去勢手術についてよく考えてみましょう
- ノミとマダニのおはなし
- 健康診断はしていますか?
- 問診でわかる!ホルモンの病気!
- 耳をチェック、耳の病気
- 春の皮膚病・・・
- 犬・猫のつらい嘔吐、下痢
- 内視鏡について
- 冬の皮膚病・・・
- 犬猫の肥満には食事でダイエット!
- 暑い夏!熱中症?
- 狂犬病はとても怖い
- 芝生のドックランご利用下さい!
- 寒くなる冬に増える尿石症
- フィラリア予防は12月まで!
過去の記事
- 2024年11月
- 2024年3月
- 2023年8月
- 2023年5月
- 2022年6月
- 2021年7月
- 2020年11月
- 2020年8月
- 2019年12月
- 2019年8月
- 2019年5月
- 2018年10月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年4月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年11月
- 2016年9月
- 2016年2月
- 2015年6月
- 2015年4月
- 2015年1月
- 2014年10月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年1月
- 2013年7月
- 2013年4月
- 2013年1月
- 2012年10月