月別:2014年07月
皆さん、ご自分のワンちゃん、ねこちゃんの排泄物を毎日チェックしていますか?
今回は犬と猫の嘔吐・下痢についてお話しします。
ワンちゃん、ねこちゃんは夏になると、嘔吐や下痢の症状を起こすことが多くなります。なぜかというと暑さのために体調を崩しやすくなったり、食べ物が腐敗しやすくなったりするからです。
根本の原因としては、ウイルス、細菌、寄生虫、アレルギーなどが多くみられます。慢性腸炎や腫瘍、異物が原因で嘔吐や下痢をすることもあります。
診察の時に飼い主さんとの問診で嘔吐や下痢の原因がわかることもあるので、便をした時、吐いた時の状況をよく観察しメモなどを取っておくと良いでしよう。
小腸性の下痢は排便回数・量が増加し、小腸から出血すると黒色便となってしまいます。また、大腸性の下痢は排便回数の著しい増加、赤い下血がみられることもあります。
また、吐物には白い泡、黄色い液(胆汁)、透明な液(胃液)、消化・未消化のフード、毛玉、おもちゃ・布・プラスティックの破片などの異物等があります。万が一胃、腸から出血すると赤〜茶色の点状〜液状の吐物も見られることがあります。
来院時には吐物や糞便を持参して頂き、検査を行うことをお勧めします。
食べ過ぎた後や空腹時に吐いてしまったが、その後食事を食べて元気にしていたり、一度下痢をしただけであればあまり心配ないのかもしれません。しかし、ー日に何回も嘔吐・下痢する時や何日も症状が続く時には治療が必要になることもあります。状況によっては血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。内視鏡を使っての検査や異物除去、手術を行うこともあります(全身麻酔が必要)。
ワンちゃん、ねこちゃんが吐いたり、下痢が続くといった場合は早めに当院を受診してください。
更新日:2014.07.01
クリニック通信
- 角膜炎について
- 認知症のこと・・・
- 猫の変形性関節症について
- 虫歯について
- マイクロチップ登録制度について
- 犬や猫に与えてはいけない食べ物
- マダニは病気の感染源!
- 膝蓋骨脱臼について
- 膵炎について
- さぁ!今年も夏がやってきました!
- 犬の表在性膿皮症
- 犬の乾性角結膜炎について
- おやつシリーズ その3
- 子宮蓄膿症について
- フィラリア予防について
- 肛門嚢炎について
- 関節炎について
- 胃内異物について
- 混合ワクチンについて
- おやつシリーズその2
- 犬の外耳炎について
- おやつシリーズ その1
- 歯周病について
- SDMA
- ノミ・マダニの予防
- アレルギーについて・・・
- 犬パルボウイルス感染症について
- 白内障について
- 椎間板ヘルニアについて
- 避妊、去勢手術についてよく考えてみましょう
- ノミとマダニのおはなし
- 健康診断はしていますか?
- 問診でわかる!ホルモンの病気!
- 耳をチェック、耳の病気
- 春の皮膚病・・・
- 犬・猫のつらい嘔吐、下痢
- 内視鏡について
- 冬の皮膚病・・・
- 犬猫の肥満には食事でダイエット!
- 暑い夏!熱中症?
- 狂犬病はとても怖い
- 芝生のドックランご利用下さい!
- 寒くなる冬に増える尿石症
- フィラリア予防は12月まで!
過去の記事
- 2024年11月
- 2024年3月
- 2023年8月
- 2023年5月
- 2022年6月
- 2021年7月
- 2020年11月
- 2020年8月
- 2019年12月
- 2019年8月
- 2019年5月
- 2018年10月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年4月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年11月
- 2016年9月
- 2016年2月
- 2015年6月
- 2015年4月
- 2015年1月
- 2014年10月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年1月
- 2013年7月
- 2013年4月
- 2013年1月
- 2012年10月