クリニック通信

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ノミ・マダニの予防

だいぶ暖かくなってきましたね。

3月には啓蟄(けいちつ)という日があります。虫たちが土の中から出て来て動き出すといいます。

ノミ・マダニも気温が13度位から動きが活発になってきます。

そこでノミ・マダニの予防をおすすめしたいと思います。

 

ノミは室内外どこにでも住みついており、マダニは草むらで犬や猫が通りかかるのを待ちかまえていて寄生します。

もし、そんな所に何の予防もしないでいたら・・・。

ノミ・マダニの思うつぼです。

 

ノミ・マダニの寄生により、皮膚炎やアレルギーを起こしたり、吸血による貧血となったりします。

また、ノミからは瓜実条虫症、マダニは様々な感染症の原因となる病原体を運んで来たりします。

そして、ノミ・マダニは犬や猫だけでなく人間の吸血もし、同様の病気や感染症になることもあります。

そうならない為にも、犬や猫にノミ・マダニを寄生させないことが重要です。

 

予防には首の後ろにつける液体タイプと飲ませる錠剤・チュアブルタイプがあります。

1ヶ月に1回、毎月の習慣になると安心ですね。

更新日:2017.03.04

アレルギーについて・・・

こんにちは。

寒さも和らぎ、少しずつ暖かくなってきましたね。

アレルギーや痒みの心配なんてまだ早いんじゃない?と思われるかもしれませんが、もう症状が出始めて来院されるわんちゃんたちがいます。

今日は身近で知っているような、知らないような・・・

犬猫のアレルギーについてお話します。

アレルギーとは??『ある特定の物質に対して過剰に免疫が反応してしまう』ことです。

では、そのある特定の物質とは何でしょうか?それはその子によって変わってきます。

花粉や、ハウスダスト(ホコリ・ダニ・カビ・ふけ等の混ざったもの)、食べ物(卵・肉・魚・小麦・米など)や、ノミ等々・・・・・かなり多くの物質があります。

これをアレルゲンといい、私たちの身近なところにあります。

「特定の物質に反応するのなら、そのアレルゲンを取り除けば治るんじゃないの??」

そうです!その通りです!!

例えば、花粉でアレルギーが出るのであれば、花粉に全く接触しない生活をすればいいのです。しかし、それができれば我々は花粉症に悩まされることはありません・・・

このように、すべてを取り除くのは難しいのです。

なにより、何が原因でアレルギー症状が出ているのか?これがわからないと手の施しようがありません・・・

では、アレルギーの疑いがあると獣医師に診断されたら、どうしたらいいのか?

アレルギー治療の第一歩は『原因を知ること』です!!

原因を知る1つの方法として犬のアレルギー検査があります。

採血後、2週間程度で結果が届きます。その結果をもとに獣医師とお話し、治療していくことになります。

お薬で症状を減らしていくことや、お注射での治療、食べ物が原因ならば、除去食(アレルゲンを取り除いた食事)に変更してみる、サプリメントを試してみる・・・など、様々な治療方法を一緒に考えていくことになります。

どのようにお家での環境を改善していくのが良いかを提案していくことも治療の1つです。

愛犬・愛猫の目や口、耳の周りが赤くなっているな?くしゃみが出るな?なんだか最近よく足先を気にしているな?体を掻く様子をよくみるな?など、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

当HPのお知らせにて、当院わんちゃん(さんしろう)のアレルギー治療経過をブログ形式で紹介させていただいています。

ぜひ、そちらもご覧ください。

更新日:2017.02.06

犬パルボウイルス感染症について

犬を飼っている方なら一度は耳にした事があるかもしれません。

パルボウイルスはどのようなウイルスでどのような症状があるのかお話しします。

この病気はパルボウイルスが原因でおこります。

激しい下痢や嘔吐、発熱、食欲不振、脱水症状などの症状がおこり下痢はひどくなると血便になります。

妊娠中の犬に感染してしまうと流産や死産になる可能性もあります。

症状が悪化するとショック状態になり、命にかかわることもあるとても怖い病気です。

感染の経路はパルボウイルスに感染している犬の便や嘔吐物に触れたりなめたりすることです。

人間が感染した犬に触れたあとで手を洗わず他の犬を触って感染する場合もあります。

とくに子犬は免疫力が弱く感染してしまうケースが多いてす。

吐き気や下痢があったらすぐに病院に連れて行きましょう。

便を持ってきていただければ検査することもできます。

もしパルボウイルスにかかってしまったら、脱水症状を改善し、下痢止め吐き気止めのお薬で治療を行います。

抗ウイルス薬を用いることもあります。

パルボウイルス感染症はワクチンで予防することが一番です。

大切なワンちゃんが病気になってしまう前に子犬の頃から定期的に病院に通いワクチンを接種しましょう。

更新日:2017.01.06

白内障について

最近、ワンちゃんネコちゃんの眼が白っぽく濁っていると感じることはありませんか?

 

白内障とは水晶体というカメラのレンズにあたる部分が白く濁ってしまう病気です。

光が網膜に達しにくくなる為、見えにくくなってしまいます。

 

犬猫では5歳以下の遺伝による若年性白内障とそれ以降の老年性白内障に分かれます。

特に犬では加齢によるもの、猫では外傷によるものが多いです。

少しずつ視力が落ちていき、失明に至ることもあります。

犬猫の眼が白く見える、瞳孔が常に開いている、物にぶつかりやすくなった、転びやすくなったら要注意です。

眼が見えない不安から攻撃的になったり、夜鳴きをするようなこともあります。

痛みもなく徐々に進行するので、なかなか気付きにくいです。

 

早期に発見できるように普段からご家庭でも注意して観察することと、年に一度は健康診断で眼の検査も行うと安心です。

当院では白内障の進行を遅らせる点眼薬やサプリメントで治療しておりますのでご相談ください。

 

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おためしもあります。

更新日:2016.11.04

椎間板ヘルニアについて

こんにちは。今回はダックスフンド等に多いワンちゃんの椎間板ヘルニアについてお話しします。

椎間板ヘルニアは『背骨の脊髄が圧迫されることで神経に異常が起き、麻痺や痛みが出る病気』です。背骨というと背中や腰の症状が多いと思われがちですが、実は前肢、後肢の症状も多いのです。

例えば、後肢がもつれてうまく歩けない、後肢が痛い、散歩や抱っこを嫌がるなどといった様子になることがあります。重症化すると下半身の麻痺など障害がおこり、おしっこやうんちがうまくできなくなってしまいます。2~3日でどんどんひどくなっていくので早めに気が付いてあげることが重要です。

なるべく椎間板ヘルニアにならないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?それは背骨への負担を減らすことです。全力疾走する、何度もジャンプする、滑るなど背骨に負担をかける運動をさせないことです。ただし、適切な運動を行い、肥満にならないよう気を付けた方が良いでしょう。また、食事は適切な量を与えることも予防になります。

椎間板ヘルニアは再発率が高い病気ですが、日頃から予防を心がけ、早期に治療を開始してあげれば完治することも可能です。

更新日:2016.09.27

避妊、去勢手術についてよく考えてみましょう

メスの卵巣と子宮とを摘出する手術を避妊手術、オスの精巣を摘出する手術を去勢手術といいます。

373930「不妊手術をするのはかわいそう」、「健康なのに手術する必要があるの?」、「自然にしておくのがいい」などの考え方もあるかとは思います。そこで、不妊手術についておはなしします。不妊手術は望まれない子犬子猫が産まれるのを防ぐということだけでなく、手術をすることでいろいろな病気の予防、ストレスを減らすという目的もあります。犬猫がより快適に、より長生きするために不妊手術は良い方法のひとつでもあります。

一方で手術には様々なリスクを伴います。
また、手術のあとやっぱり出産させてあげたいと思っても絶対に無理なことなので、もし少しでも赤ちゃんを産ませてあげたいという気持ちがあればもう一度考え直したほうがよいと思います。
これらのことを十分理解した上でご家族みなさんでよく話し合って決めるのがよいと思います。今回は簡単に不妊手術のメリット・デメリットについてお話したいと思います。。

 

【不妊手術のメリット】

まず不妊手術のメリットについてお話します

371735メスの避妊手術を行うと、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症、膣腫瘍などの病気の予防ができます。(乳腺腫瘍についても予防できる可能性もあると考えられます)。オスの去勢手術でも精巣、前立腺疾患などの病気が予防でき、会陰ヘルニア 肛門周囲腺腫などの病気の発症リスクが減ります。また、例えば糖尿病や犬アトピー性皮膚炎などの病気は発情期に悪化することがありますが、不妊手術をしていたおかげで症状が軽く済む場合もあります。

さらに発情出血、偽妊娠、乳腺炎、マウンティング行動、スプレー行動などさまざまなストレスも不妊することで一生涯軽減できることもあるのです。ストレスがかかると発症してしまう様々な病気も予防できる可能性もあります。つまり不妊手術をした犬猫の方が不妊手術を受けていない犬猫より生活の質が向上し、寿命が長くなるかもしれないというのが最大のメリットなのです。

 

【不妊手術のデメリット】

注射器いっぽうの手術リスクとしては麻酔のリスクがいちばんにあげられます。
非常にまれですが、麻酔薬の副作用により肝臓、腎臓、脳、消化器、呼吸器、心疾患を患ってしまったり、麻酔薬に対するアレルギー反応がおこり、アナフィラキシーという状態になってしまうこともありえます。止血異常があると出血が止まらなくなることもあります。また、麻酔以外のリスクとして手術の後に癒着、癒合不全、感染、縫合糸に対しての免疫反応がおこってしまうということもあります。

それに手術直後は痛くてかわいそうなことがあります。しばらく痛みで元気や食欲がなくなる、一時的に排便排尿がうまくできなくなる、術創を気にして歩けなくなるなどといったこともありえます。また、手術後は肥満になりやすいので注意が必要です。

 

【手術デメリットをできるかぎりさけるために・・】

166803手術のデメリットをできるかぎりさけるためには手術の前に健康診断、血液検査、レントゲン検査などを行います。肝臓、腎臓、貧血、感染症、止血異常、肺、心臓、気管などに異常が無いか調べ、可能な限りリスクを減らすことを心がけています。また、痛み止めのお薬を処方する、きずの治りが良い食事や肥満予防の食事を提案するなど術後のケアも大事だと思っています。

更新日:2016.02.29