多くの方がフィラリア予防はしっかりされていますがノミ、マダニ予防はどうですか?
外に散歩しないから、他の犬と接触しないから、かゆがっていないから、みつけたら手で取るから、などの理由で必要ないと思っていませんか?
- ノミ、マダニは13℃になると活動を始めます。
- ノミ、マダニは室内でも発育します。
- ノミ、マダニは1匹でもアレルギーを起こすことがあり、すぐには気付きにくいです。
- ノミ、マダニを指でつぶすと寄生虫の卵や原虫がとびちる可能性があります。
- 寄生虫や原虫は人にも病気を引き起こします。
ぜひノミ、マダニ予防をしておきたいですね。
さて、みなさんは日常生活の中で定期的に健康診断に行っていますか?
ではワンちゃんネコちゃんの健康診断はしていますか?
人にもいろいろな病気があるようにワンちゃんネコちゃんにもいろいろな病気があります。人と同じように生活の中でどんなに健康に気をつけていても防ぐことのできない病気もあります。また、問診からわかる病気もありますが検査をしないとわからない病気もたくさんあります。
ワンちゃんネコちゃんの血液検査は人と同様に様々な検査項目があり、多臓器にわたる異常を見つけることが出来ます。
症状として出ていない病気を早期にみつけることもできます。ワンちゃんネコちゃんは言葉が話せないので飼い主さんが病気に気付いてあげることがほとんどです。しかし血液検査による健康診断を定期的にしてあげることでさらに飼い主さんも気付かなかった病気に気付くことができるかもしれません。
家族の一員であるワンちゃんネコちゃんが健康で長生きできるように病院で定期的な健康診断をしてあげるといいですね。
フィラリア検査に追加して特別価格で健康診断の血液検査ができます。
皆さん、ワンちゃん、ネコちゃんに「ホルモンの病気」があることをご知でしたか?
ホルモンの病気は、通常の健康診断血液検査などではみつけにくく、飼い主さんの問診から疑って見つかることが多い病気なのです。今回は、ワンちゃんのクッシング症候群、ネコちゃんの甲状腺機能亢進症という病気についてお話します。どちらもホルモンの病気のなかでも多い病気なので知っておくといいと思います。
まず、ワンちゃんのクッシング症候群について説明します。先ほど飼い主さんの問診で病気が見つかるというお話をしましたが、それはなぜかというと、この病気の1番多い症状は「水を飲む量が多い」ということだからです。獣医師は診察室でのワンちゃんの触診・視診だけでは「この子は水を多く飲みますね」とはわからないものです。獣医師は日頃からワンちゃんの様子をしっかり見ている飼い主さんに「この子はお水をよく飲みませんか?」と尋ねることで診断できるのです。他にもよくハアハアする、お腹がぽっこりしてきた、毛が抜けてうすくなってきたなどもこの病気の症状です。問診で疑いがでたら血液中のホルモン検査をしてみます。
クッシング症候群の多くは脳から出るホルモンが過剰になり、お腹の中の副腎という臓器からもホルモンが多くでてしまう病気なのです。放っておくとまれに様々な合併症や併発症、死に至ることもある病気ですが治療により多くは良好に維持できます。
次にネコちゃんの甲状腺機能亢進症は「この子、最近よく食べるのに痩せてきたし、怒りっぽくなってきた」という飼い主さんのひとことで疑いがでる病気です。他にも嘔吐、下痢、多飲、多尿、毛が薄くなってきたなどといった症状もありますが、漠然とした症状です。ワンちゃんと同じく問診で疑いがでたら血液中のホルモン検査を行い、診断します。
甲状腺機能亢進症は首のあたりにある甲状腺という臓器からホルモンが過剰にでて起こる病気です。
心肥大、高血圧、体力消耗などによりQOL(生活の質)を落としてしまいますし、甲状腺機能亢進症の半数が甲状腺の腫瘍であることがわかっていますので命にもかかわる病気です。
このように、診察だけではみつからない病気が他にもたくさんあり、飼い主さんからの問診が大事だということがおわかりかと思います。ワンちゃん、ネコちゃんがたくさんお水を飲む、怒りっぽくなったなど以前とは違う症状がある場合は早めに当院に受診してください。また、健康診断などの時にささいなことでも獣医師に相談してみることが大切かと思います。
最近お家のワンちゃんやねこちゃんの耳をチェックしましたか?汚れ、赤み、痒み、においはありませんか?
耳の病気は色々ありますが、特に犬猫がかかりやすい病気「外耳炎・中耳炎」について紹介します。
「外耳炎」とは、耳穴から鼓膜までの間に炎症が起こることをいいます。
鼓膜より奥に炎症が起こったものは「中耳炎」と呼ばれ、より重症で治りにくくなります。
外耳炎、中耳炎は主に細菌や酵母、外部寄生虫、アレルギー、腫瘍が原因で発症します。また、綺麗好きな飼い主さんに多いのですが、耳掃除のしすぎで耳の粘膜が傷ついて外耳炎になるケースもあります。外耳炎が慢性化すると中耳炎になることがわかっています。外耳炎を発症しやすい犬種があり、例えばアメリカン・コッカー・スパニエル、プードル、ビーグル、ダックス等がそれにあたります。
外耳炎・中耳炎になると痒みと痛みがでますので耳の付け根や耳穴を引っ掻いたり、頭や首を振ったり、耳を床や壁に押し付けたりします。重度の中耳炎の場合、顔が傾いたままになったりもします。
耳をチェックすると赤く腫れたり、黄色や茶色の耳垢がたくさん見られたり、独特なにおいがしたりします。
もし、このような症状がみられた場合はワンちゃん、ねこちゃんと一緒に当院へご来院下さい。当院では耳鏡検査・耳垢の顕微鏡の検査で診断し、点耳薬や飲み薬等で治療します。また、定期的な耳掃除をすすめる場合もあります。外耳炎は早めに発見し、原因をきちんと調べそれに合った治療を行えば大部分は良くなります。定期的に耳掃除をしたり、病院で健診することが大切です。
耳掃除の時に使用するクリーナーを取り扱っておりますので気になる方は獣医師、スタッフにお申出下さい。
今回は春先になりやすい皮膚病(ぶつぶつができた!)についてお話しします。
皆さん、ご自分のワンちゃんねこちゃんの体にぶつぶつと湿疹のようなものができて痒がる、さらに次第に増えてしまうということはありませんか?
このような症状は「膿皮症」という病気かもしれません。膿皮症は細菌が毛包や角質内に侵入、繁殖して起こる病気です。皮膚の湿気や汚れ、痒みによる掻き壊しなどが原因ですが根本的な原因はわからないこともあります。膿皮症が治らなかったり繰り返したりする場合はアレルギーや内分泌疾患が隠れていることもあります。
他にも膿皮症と似たぶつぶつを引き起こす皮膚病には、
①カビによる「皮膚糸状菌症」
②ダニによる「ニキビダニ症」「疥癬」
③ノミの寄生などがあります。
これらの皮膚病と区別するためには皮膚表面の細胞や毛を顕微鏡で見る検査や、培養検査を行います。飲み薬、注射などで治療していきますが常に清潔に保つこと、ブラッシングをしてあげることが大事です。今すぐワンちゃん、ねこちゃんの体を触ってみてください!ぶつぶつを発見したら動物病院へ!
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皆さん、ご自分のワンちゃん、ねこちゃんの排泄物を毎日チェックしていますか?
今回は犬と猫の嘔吐・下痢についてお話しします。
ワンちゃん、ねこちゃんは夏になると、嘔吐や下痢の症状を起こすことが多くなります。なぜかというと暑さのために体調を崩しやすくなったり、食べ物が腐敗しやすくなったりするからです。
根本の原因としては、ウイルス、細菌、寄生虫、アレルギーなどが多くみられます。慢性腸炎や腫瘍、異物が原因で嘔吐や下痢をすることもあります。
診察の時に飼い主さんとの問診で嘔吐や下痢の原因がわかることもあるので、便をした時、吐いた時の状況をよく観察しメモなどを取っておくと良いでしよう。
小腸性の下痢は排便回数・量が増加し、小腸から出血すると黒色便となってしまいます。また、大腸性の下痢は排便回数の著しい増加、赤い下血がみられることもあります。
また、吐物には白い泡、黄色い液(胆汁)、透明な液(胃液)、消化・未消化のフード、毛玉、おもちゃ・布・プラスティックの破片などの異物等があります。万が一胃、腸から出血すると赤〜茶色の点状〜液状の吐物も見られることがあります。
来院時には吐物や糞便を持参して頂き、検査を行うことをお勧めします。
食べ過ぎた後や空腹時に吐いてしまったが、その後食事を食べて元気にしていたり、一度下痢をしただけであればあまり心配ないのかもしれません。しかし、ー日に何回も嘔吐・下痢する時や何日も症状が続く時には治療が必要になることもあります。状況によっては血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。内視鏡を使っての検査や異物除去、手術を行うこともあります(全身麻酔が必要)。
ワンちゃん、ねこちゃんが吐いたり、下痢が続くといった場合は早めに当院を受診してください。