内視鏡は小型カメラにより、胃・十二指腸・小腸・大腸・食道・気管・鼻腔・耳等の画像を写し出すことができます。
特に嘔吐、下痢、食欲がないなど胃腸の問題が疑われる犬猫に使用します。
カメラで胃腸を観察し、生検により腫瘍や炎症がないか調べることができます。
また、誤って異物を食べてしまった時、場合によっては手術せずに異物を取り出すこともできます。そうすれば開腹しなくてすむので術後の痛み、体への負担をなくすことができます。内視鏡は検査だけでなく様々な治療にもとっても便利な機器です。
内視鏡検査ができる動物病院は、全体の5%しかありません。
当院では内視鏡検査を重要視しておりまして、数年前より導入しています。
犬猫の皮膚病の原因にはアトピー、アレルギー、感染症、ホルモン病等があげられますが、
今回は冬になりやすい犬猫の皮膚病についてお話します。
犬猫の皮膚は人間の皮膚よりうすいので皮膚のバリア機能も弱いといわれています。
犬猫の冬の皮膚病の主な原因として
①室内の暖房
②フードが合わない
③シャンプーが合わない
などがあげられます。
①室内の暖房
冬になって乾燥が続くと皮膚の保湿性が損なわれます。さらに室内で暖房を使用するとますます空気が乾燥し、痒みや皮膚炎、湿疹、フケの原因となることがあります。また、ストーブや電気カーぺットにより低温やけどになることもあるので注意が必要です。
②フードが合わない
適切なフードを十分与えていないと犬猫の皮膚をつくるたんぱく質、脂質、ビタミン類が不足し、皮膚病になりやすくなります。また、夏だけでなく冬も耳や体を痒がってしまう犬猫は食物アレルギーの疑いがあります。ぺットフードやおやつに含まれる様々な物質に対し、アレルギー反応をおこしてしまいますので検査を受け、何のアレルギーがあるか、調べたほうがよいでしよう。
③シャンプーが合わない
犬の皮膚に合わないシャンプーを使用するとシャンプーの刺激により皮膚が赤くなったり痒くなったり、ひどいときは感染を起こしてしまうこともあります。
この様なことにならないよう予防について説明します。
- 部屋の湿度は加湿器などを使って調節し、部屋の湿度を保ちましょう。
- 栄養バランスの良いフードを適量与えましょう。
それでも痒みが続く場合は動物病院で検査を受けましょう。場合によっては食事アレルギー用特別療法食が必要です。 - シャンプーやケア用品は保湿性の高いものを選び、必要に応じて保湿を補えるコンディショナーを使うことをおすすめします。
冬になって体を痒がる、フケが出るなどの症状がみつかったら早めに動物病院にご相談ください。
デュクソラールシャンプー200ml
デュクソラールスプレー200ml
☆肥満犬猫用療養食について☆
みなさん、ご自分のわんちゃんねこちゃんが「もしかして肥満かしら?」と思ったことはないですか?
肥満とは「体脂肪率が増加した状態」のことです。ペットが昔より重くなった、腰にくびれがない、肋骨がさわれないなど、ひとつでもあてはまれば肥満かもしれません。犬猫が肥満になるといろいろな病気になる可能性が高いといわれています。ですから肥満に気付いたらダイエットを考える必要があります。ダイエットといっても犬猫に運動させるのは大変です。
そこで療法食を使った食事はいかがでしょう。食事療法は簡単で最も効果が期待できるダイエットです。当院で扱っている肥満改善対策用の療法食をお勧めします!
おすすめ | 商品名 |
満腹感サポート スペシャル | |
糖コントロール | |
メタボリックス | |
r/d | |
w/d |
サイズは多々あります。
当院では上記の療法食無料サンプルをお配りしております。
お気軽におたずね下さい。
☆熱中症について☆
梅雨も終わり暑い夏がやってきます。この時期注意してほしい犬猫の病気のひとつに「熱中症」があります。
皆さんは犬猫の平均体温を知っていますか?
人より約3℃も高い38~39℃が平均といわれています。ということは熱い夏に私達が暑いと感じる時、犬猫は更に暑さを感じているのです。犬は体温を下げる為の汗腺が主に肉球にしか発達しておらず、呼吸で体熱を出し入れすることでしか体温調整できません。ですから特に犬は人より熱が体内にたまりやすく、熱中症になりやすい状態だと言えるでしょう。
熱中症になると発熱、激しい呼吸、大量のよだれ、ぐったりして動かないなどの症状がでます。こんな様子があればすぐに動物病院に連れて行きましょう。
ここで飼い主さんができる犬猫の熱中症対策をお教えします。
- 犬猫のいる場所にエアコン等をつけ、常に涼しくしてあげること。
- 換気が悪く高温になる車内で留守番させないこと。
- 地面、アスファルトを触って、ペットが歩いても大丈夫な温度であることを確認してからお散歩に行くこと。
- 犬の足裏にかかる毛は短く切ってあげること。
今年の夏も熱中症対策をしっかりしてペットと共に快適に過ごしましょう。
狂犬病という病気を紹介します。
4月から6月は狂犬病予防法で定められた、狂犬病予防接種の時期です。
すべての飼い主さんは飼い犬の狂犬病予防接種義務があります。この法律のおかげで日本での狂犬病の感染例は過去約50年ありません。海外に目を向けると、世界中で年間約5万5千人もの人が狂犬病で死亡しています。
日本にも貨物船などからいつ持ちこまれてもおかしくない状態です。そのため飼い主さんが狂犬病についてよく知り、犬の登録と予防接種を行うことが重要です。
では狂犬病について少し詳しくお話します。
狂犬病ウイルスは犬、猫、コウモリ、キツネ、オオカミなど様々な動物が媒介します。狂犬病に感染しているこれらの動物に咬まれることで人にも感染しますが、人から人には感染しません。感染すると人も犬もほぼ100%死亡してしまいます。犬の症状としては興奮からはじまり、全身麻痺、舌を垂らし、よだれが出るようになります。徐々に進行し、2週間ほどで昏睡状態となり、死んでしまいます。
人の症状としては熱、食欲不振、不信感からはじまり、水がこわい、風にあたると過敏になるなど特徴的な症状がでます。2週間後には麻痺幻覚がおこり、精神錯乱、昏睡呼吸障害をおこし、死んでしまいます。もしたった今犬に咬まれた場合、感染したかどうかどうやってわかるのでしょうか?
まず咬んだ犬が狂犬病予防接種を毎年きちんとうけていれば感染しませんので大丈夫です。予防接種をしていない場合、咬んだ動物を受傷後2週間観察し、獣医師による診察を受けなければなりません。(咬んだ犬の飼主には予防接種の有無に関わらず保健所へ届ける義務があります。)その間は狂犬病予防接種をしてはいけません。2週間何も症状を示さなければ大丈夫ということになります。他に感染の有無を確認する方法がありませんのでご注意ください。
ちなみに海外では動物に咬まれた場合には即刻暴露後ワクチンを接種しなければなりません。
以上狂犬病についてお話ししましたが、とても怖い感染症だということをわかっていただけたでしょうか?
そして狂犬病予防接種が大事だということもわかっていただけたかと思います。
2012年にオープンした「芝生のドックラン」はおかげさまで好評いただいています。
診察の待ち時間やお散歩で立ち寄った時、ワンちゃんとボール遊びをしたい時、飼い主様同士情報交換したい時などに、是非ご利用下さい。
☆ドッグランご利用注意点☆
ご利用は診療時間内のみとさせていただきます。
(日曜,祝祭日,臨時休診日 診療時間外はご利用できません。)
- 排尿・排便は前もってすませてからご利用下さい。
- ノミ、マダニ、フィラリアの予防を行っていますか?
- 混合ワクチン、狂犬病ワクチンは接種してありますか?
- 他の犬にうつる可能性のある病気にかかっていないですか?
- 他の犬と仲良くできますか?
飼い主さんの管理下、責任でお願いいたします。
当院では事故、逃亡などの責任は負いかねます。