今回は春先になりやすい皮膚病(ぶつぶつができた!)についてお話しします。
皆さん、ご自分のワンちゃんねこちゃんの体にぶつぶつと湿疹のようなものができて痒がる、さらに次第に増えてしまうということはありませんか?
このような症状は「膿皮症」という病気かもしれません。膿皮症は細菌が毛包や角質内に侵入、繁殖して起こる病気です。皮膚の湿気や汚れ、痒みによる掻き壊しなどが原因ですが根本的な原因はわからないこともあります。膿皮症が治らなかったり繰り返したりする場合はアレルギーや内分泌疾患が隠れていることもあります。
他にも膿皮症と似たぶつぶつを引き起こす皮膚病には、
①カビによる「皮膚糸状菌症」
②ダニによる「ニキビダニ症」「疥癬」
③ノミの寄生などがあります。
これらの皮膚病と区別するためには皮膚表面の細胞や毛を顕微鏡で見る検査や、培養検査を行います。飲み薬、注射などで治療していきますが常に清潔に保つこと、ブラッシングをしてあげることが大事です。今すぐワンちゃん、ねこちゃんの体を触ってみてください!ぶつぶつを発見したら動物病院へ!


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皆さん、ご自分のワンちゃん、ねこちゃんの排泄物を毎日チェックしていますか?
今回は犬と猫の嘔吐・下痢についてお話しします。
ワンちゃん、ねこちゃんは夏になると、嘔吐や下痢の症状を起こすことが多くなります。なぜかというと暑さのために体調を崩しやすくなったり、食べ物が腐敗しやすくなったりするからです。
根本の原因としては、ウイルス、細菌、寄生虫、アレルギーなどが多くみられます。慢性腸炎や腫瘍、異物が原因で嘔吐や下痢をすることもあります。
診察の時に飼い主さんとの問診で嘔吐や下痢の原因がわかることもあるので、便をした時、吐いた時の状況をよく観察しメモなどを取っておくと良いでしよう。
小腸性の下痢は排便回数・量が増加し、小腸から出血すると黒色便となってしまいます。また、大腸性の下痢は排便回数の著しい増加、赤い下血がみられることもあります。
また、吐物には白い泡、黄色い液(胆汁)、透明な液(胃液)、消化・未消化のフード、毛玉、おもちゃ・布・プラスティックの破片などの異物等があります。万が一胃、腸から出血すると赤〜茶色の点状〜液状の吐物も見られることがあります。
来院時には吐物や糞便を持参して頂き、検査を行うことをお勧めします。
食べ過ぎた後や空腹時に吐いてしまったが、その後食事を食べて元気にしていたり、一度下痢をしただけであればあまり心配ないのかもしれません。しかし、ー日に何回も嘔吐・下痢する時や何日も症状が続く時には治療が必要になることもあります。状況によっては血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。内視鏡を使っての検査や異物除去、手術を行うこともあります(全身麻酔が必要)。
ワンちゃん、ねこちゃんが吐いたり、下痢が続くといった場合は早めに当院を受診してください。

内視鏡は小型カメラにより、胃・十二指腸・小腸・大腸・食道・気管・鼻腔・耳等の画像を写し出すことができます。
特に嘔吐、下痢、食欲がないなど胃腸の問題が疑われる犬猫に使用します。
カメラで胃腸を観察し、生検により腫瘍や炎症がないか調べることができます。
また、誤って異物を食べてしまった時、場合によっては手術せずに異物を取り出すこともできます。そうすれば開腹しなくてすむので術後の痛み、体への負担をなくすことができます。内視鏡は検査だけでなく様々な治療にもとっても便利な機器です。
内視鏡検査ができる動物病院は、全体の5%しかありません。
当院では内視鏡検査を重要視しておりまして、数年前より導入しています。

犬猫の皮膚病の原因にはアトピー、アレルギー、感染症、ホルモン病等があげられますが、
今回は冬になりやすい犬猫の皮膚病についてお話します。
犬猫の皮膚は人間の皮膚よりうすいので皮膚のバリア機能も弱いといわれています。
犬猫の冬の皮膚病の主な原因として
①室内の暖房
②フードが合わない
③シャンプーが合わない
などがあげられます。
①室内の暖房
冬になって乾燥が続くと皮膚の保湿性が損なわれます。さらに室内で暖房を使用するとますます空気が乾燥し、痒みや皮膚炎、湿疹、フケの原因となることがあります。また、ストーブや電気カーぺットにより低温やけどになることもあるので注意が必要です。
②フードが合わない
適切なフードを十分与えていないと犬猫の皮膚をつくるたんぱく質、脂質、ビタミン類が不足し、皮膚病になりやすくなります。また、夏だけでなく冬も耳や体を痒がってしまう犬猫は食物アレルギーの疑いがあります。ぺットフードやおやつに含まれる様々な物質に対し、アレルギー反応をおこしてしまいますので検査を受け、何のアレルギーがあるか、調べたほうがよいでしよう。
③シャンプーが合わない
犬の皮膚に合わないシャンプーを使用するとシャンプーの刺激により皮膚が赤くなったり痒くなったり、ひどいときは感染を起こしてしまうこともあります。
この様なことにならないよう予防について説明します。
- 部屋の湿度は加湿器などを使って調節し、部屋の湿度を保ちましょう。
- 栄養バランスの良いフードを適量与えましょう。
それでも痒みが続く場合は動物病院で検査を受けましょう。場合によっては食事アレルギー用特別療法食が必要です。 - シャンプーやケア用品は保湿性の高いものを選び、必要に応じて保湿を補えるコンディショナーを使うことをおすすめします。
冬になって体を痒がる、フケが出るなどの症状がみつかったら早めに動物病院にご相談ください。
デュクソラールシャンプー200ml
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☆肥満犬猫用療養食について☆
みなさん、ご自分のわんちゃんねこちゃんが「もしかして肥満かしら?」と思ったことはないですか?
肥満とは「体脂肪率が増加した状態」のことです。ペットが昔より重くなった、腰にくびれがない、肋骨がさわれないなど、ひとつでもあてはまれば肥満かもしれません。犬猫が肥満になるといろいろな病気になる可能性が高いといわれています。ですから肥満に気付いたらダイエットを考える必要があります。ダイエットといっても犬猫に運動させるのは大変です。
そこで療法食を使った食事はいかがでしょう。食事療法は簡単で最も効果が期待できるダイエットです。当院で扱っている肥満改善対策用の療法食をお勧めします!
| おすすめ | 商品名 |
| 満腹感サポート スペシャル | |
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糖コントロール |
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メタボリックス |
| r/d | |
| w/d |
サイズは多々あります。
当院では上記の療法食無料サンプルをお配りしております。
お気軽におたずね下さい。
☆熱中症について☆
梅雨も終わり暑い夏がやってきます。この時期注意してほしい犬猫の病気のひとつに「熱中症」があります。
皆さんは犬猫の平均体温を知っていますか?
人より約3℃も高い38~39℃が平均といわれています。ということは熱い夏に私達が暑いと感じる時、犬猫は更に暑さを感じているのです。犬は体温を下げる為の汗腺が主に肉球にしか発達しておらず、呼吸で体熱を出し入れすることでしか体温調整できません。ですから特に犬は人より熱が体内にたまりやすく、熱中症になりやすい状態だと言えるでしょう。
熱中症になると発熱、激しい呼吸、大量のよだれ、ぐったりして動かないなどの症状がでます。こんな様子があればすぐに動物病院に連れて行きましょう。
ここで飼い主さんができる犬猫の熱中症対策をお教えします。
- 犬猫のいる場所にエアコン等をつけ、常に涼しくしてあげること。
- 換気が悪く高温になる車内で留守番させないこと。
- 地面、アスファルトを触って、ペットが歩いても大丈夫な温度であることを確認してからお散歩に行くこと。
- 犬の足裏にかかる毛は短く切ってあげること。
今年の夏も熱中症対策をしっかりしてペットと共に快適に過ごしましょう。













